【第5回】素人が手を出してはいけない投資、やるべき投資
さて、【お金の知識を晒すシリーズ】。
今回は大作です。
これまでは投資の考え方を中心に書いてきましたが、いよいよ具体的に何に投資して、何に投資すべきでないかの話をしていきたいと思います。
とはいえ、資産運用といっても世の中にはごまんと商品があります。
この中には良いものからガラクタまでたくさん含まれています。
しかし、ホリエモンや勝間和代などの著名人を始め、しっかりお金の勉強をしている人がいう、"素人はこれをやれ、これはやるな"というのは概ね意見の一致を見ています。
僕自身も時間をかけて調べたり、いろいろな業界で働いている京都大学の友人たちから仕入れた内容とも概ね一致しています。
つまり、手を出していいもの、ダメなものはすでに答えが出ているのです。
しかし残念なことに、日常僕たちが目にする自称"お金のプロ"の方々からほとんどこれらの答えを教えてもらえることはありません(実体験済)。
今日はその内容を紹介したいと思いますが、実は概ねこの答えはとある1冊の本にほとんど書いてあります。
そして自称"お金のプロ"の方々がなぜその答えを教えてくれないかも書いてあります。
※僕個人としては一部賛成していない内容もあるのですが、まずはベースとなる考え方を知ってもらった上でカスタマイズや取捨選択をしてもらうのが効率的なので、今回はブックレビューという形でその本の内容を紹介します。
まずこの1冊から始めます
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
それはこの本です。
自分や周りの京大生と到達するのに10年近くかかった内容が、この本には全部書いてありました(笑)
とりあえずここに書いてあることをやっておけば80点くらいは取れると思いますし、それをやらない人でもいわゆる"資産運用"と銘打った勧誘に対してどういう目線で当たればいいかがわかるようになっています。
ちなみに月額980円で電子書籍読み放題サービスKindleUnlimitedでも読めます。
今なら初月無料なので読み逃げ可能です
そのプレパパ・新米パパ向けのKindleUnlimitedで読める本はこちらにまとめています。
1ヶ月で全部読むことは可能だと思います。
オリラジあっちゃんも解説してます
オリエンタルラジオの中田敦彦さんがこの本の要点を60分程度の動画にまとめてくれているので、これを観るのでもOKです。
"あっちゃん、著者はそこまでいってねーぞ"というのもありますが、概ね方向を掴むことが大事なのでいったん本が苦手な人はこの動画でもOKです。
【お金の授業】学校では教えてくれない「資産運用の鉄則」〜素人が必ずハマる罠編〜前編
この本で書いてあること
この本で書いてあることは、ずばりやったらダメなこと、良いことです。
その結論の部分をまず書いていきます。
やったらダメなこと
やっていいこと
以上です。
めちゃくちゃシンプル。
著者の考え方
ここにあるやっていいこと、ダメなことを通じて著者の山崎さんの言いたいことがみなさんには見えていますでしょうか。
それは
"お金のプロ"に相談するな!手数料でカモられるぞ!
必要なものは手数料の安いネットで申し込め!
っていうことです。
※オリラジあっちゃんはこれを"手数料=悪"みたいな解説になっているのが本の内容より行き過ぎているかなと。
手数料とは手間賃なので、誰かに代わりにやってもらうときに手間賃を払うのは当然だと僕は思います。ただ、金融商品の場合はその内訳がかなりグレーなことが多いので、不当に高い手数料のものが紛れていることがとても多いのです。
なので、それは避けようというのが著者の意見だと思います。
悪魔の銀行窓口
たとえば山崎さんが絶対に近づくなといっている銀行窓口。
本にはこんなことが書いてあります。
銀行の窓口では金融商品を買ってはいけないと覚えておいたほうがいい。
(銀行は客の)不安を煽って利幅の大きい投資信託とか保険を勧めてくる。要するに客が得するものじゃなくて、自分たちが得するものを売ろうとするのよ。
銀行の無料相談窓口にいる人なんて羊の革をかぶった狼だとおもったほうがいい。
痛快です(笑)
しかし、これは真実だと思います。
たとえば僕はみずほ銀行を使っていますが、みずほ銀行で外貨預金するとしましょう。
みずほ銀行では1ドル売買するのに往復で2円手数料として徴収されます。
つまり100万円分売買しようとしたらその時点で98万円の価値に減っているということです。
これをネット大手のSBIネット銀行だったら往復0.08円です。
みずほ銀行はなんと25倍!!
みずほ銀行の取引にはなんの付加価値もないのに!
これはみずほ銀行がリアル店舗を持つためのコストや、窓口スタッフの人件費を手数料で賄っているからというのが1つと、あとは知識のない老人はじめ情報弱者からテラ銭を巻き上げようとしているからだと山崎さんは言っています。
しかしこの手数料を見るとそう言われても仕方がないものだと思います。
新築マンションの罠
新築マンションについても山崎さんはこう書いています。
新築マンションは価格の約3割は経費と売る側の利益だと言われている。だから、買った時点で、3割引の価値しかない。つまり4000万円で買ったら、住んだ瞬間に2800万円になると思っていい。
地獄すぎる・・
さらにローンの金利を支払わされ、死ぬと困るから生命保険まで入らされるという状態を山崎さんは"銀行の奴隷"と表現。
考えとしては、とにかく手数料でメシ食ってるやつからモノ買うな!ってことなんでしょう。
銀行が扱うような金融商品自体は実態のない商品がほとんどですから、あの手この手で消費者を丸め込むようなノウハウを蓄積してきた業界でもあります。
その他医療保険やがん保険といったものはそもそも国の健康保険が極めて充実している日本においてはほとんどの人が不要というのはかなり色んな人から指摘されています。
インフルエンザの治療でも30万円くらいかかるアメリカのような国はさておき、日本で必要な人はかなり限定的だと山崎さんは言います。
ちなみにアメリカは新型コロナで入院したら200万円かかるらしい・・
そら死ぬわ・・
良いと言っているものは?
反対に山崎さんがおすすめしているのは国債とインデックスファンドです。
なんだそれと言う方のために用語解説しておくと・・
国債とは
国が発行する株式のようなもの。国が潰れない限り確実に返ってきます。日本の場合は利息0.05%保証、アメリカは1%くらい。去年だと3%ついた時期もありました。
え?銀行の利息いくつ?みずほ銀行→0.01%w
100万円預けても100円w土日1回下ろしたら手数料200円取るくせにww
そしてアメリカや日本が潰れるときには先に銀行が潰れてますw
山崎さんも銀行に預けるくらいなら国債を買えと言っています。
しかし、国債なんて銀行などのお金のプロ(笑)から提案されたやPRしているのを見たことはないですよね。
山崎さんに言わせるとこれは銀行にとって"儲からない"からだそうです。
実際みなさんもネットサーフィンするときに出てくるPR広告で、"AIのロボアドバイザーが〜"とか"返ってくる生命保険が〜"とかはよく見かけると思いますが、"今は米国債の利率が3%だよ"とか見たことないですよね。
インデックスファンドとアクティブファンド
インデックスファンドと一緒にそれとよくセットで語られるアクティブファンドも一緒に解説します。
どちらも投資信託のことですが、インデックスファンドとはその国の株価指数に連動する投資信託のことを言います。
日本で言えば日経平均(225)。アメリカで言えばNYダウ(S&P500)など。
その国の平均的な成長に連動することになるので、平均的な投資リターンが見込める。
ちなみにリーマンショックを含む過去10年の平均リターンは年間利率日本1.57%、アメリカ6.98%です。
え?銀行の利息いくつ?みずほ銀行→0.01%w
100万円預けても100円w土日1回下ろしたら手数料200円取るくせにww
しかし株価は変動するのであくまで平均であって大きくマイナスになることもあります。
次にアクティブファンド。
インデックスファンドが株価指数を構成する株のブレンド比で作られるのに対して、アクティブファンドとは、ファンドマネージャー(笑)の"俺の考えた最高に儲かるブレンド比"で作られる投資信託を指します。
機械的でなんの工夫もないインデックスファンドに対し、アクティブファンドはどれくらい儲かるのでしょう??
結果。
残念w
長期の成績で言うと8割のアクティブファンドはインデックスファンドに運用成績負けていますw
しかもファンドマネージャー(笑)は高給取りなんでその分の給料は取引手数料として買う人が負担する必要があります。
もちろん短期成績でアクティブファンドが勝つこともありますが、長期で見るとインデックスファンドのほうが強いことを忘れてはいけません。
つまりまとめると、国債もインデックスファンドも国や経済全体という大きい単位での金融資産となっていて、
また、それを取引するのもネット証券で、その上に極めて運用コストが極めて安いインデックスファンドという、中抜きされる手数料が最大限安くなるようにすることも忘れませんw
そういう意味では国債とインデックスファンドというそういう連中とは無縁であるがゆえに、生じた利益がほぼ利用者に還元される、かつ潰れることがほぼないところを選定しています。
路頭に迷う人だけ生命保険に入ろう
生命保険は"働けなくなったときに路頭に迷う人がいる"人だけ入れと言っています。
これも山崎さんは手数料の安いシンプルなネットの生命保険、たとえばライフネット生命のような生命保険が良いと言っています。
これについては僕は少し異論がありますが、それはまた別の記事にしたいと思います。
NISAやiDeCoなど非課税枠を使い倒せ
言葉を聞いたことしかない方も多いかもしれませんが、要は株などで得た利益には20%課税されますが、それを非課税にする国の制度のことです。
これらの制度は使わないデメリットがないので使い倒せということになります。
しかしNISAやiDeCoを使える商品は限られているのですが、上に書いたようなインデックスファンドや国債は大体対象になっているので、この制度を使って買っていくのが基本となります。
リアル証券とネット証券
山崎さんは著書で国債にしろ、インデックスファンドにしろ、買うのはリアル証券店舗ではなく、ネット証券を挙げています。
この前野村證券にフラッと寄って話を聞いてきましたが、マジでヤバイ・・・。
まず株式売買の手数料。
僕の使っているSBI証券の場合、50万円の株を売買するのに片道250円なのに対して、野村證券さんは7,500円wwwww
ファーwww
ちなみに取引する中身は全く一緒!!!おんなじ株券です。
なのに30倍違うwww
しかし金持ちそうなおじいちゃんが隣のカウンターで株の注文してました・・
闇深すぎるやろ・・
(これは間違っているかもしれないけど)注文の成立がリアルタイムじゃなさそうなこと言ってた。
これもそうならマジ致命的・・
ついでにオススメの投資信託あるかも聞いてみました。
パンフレットには一応インデックスファンドと書いてあるものの、オススメは"テーマ型"・"バランス型"・"野村ファンドラップ"の3本立w
これ、冒頭の中田あっちゃんの動画でも出てきますが、この3つは鬼のように手数料を取られる悪徳スリートップ。
この野村ファンドラップはベースの運用コストに加え、利益の11%持っていかれるらしい。
それでもって中身はインデックスファンドを適当に組み替えてるだけというw
ちなみに森永さんはネット証券ならビッグ3のSBI証券、楽天証券、マネックス証券のどれかで良いと思います。
ちなみに僕はSBI証券を使っています。
株の取引、外貨の手数料が安いのと、前回記事にした積立をする際にかなり細かい設定ができるのが魅力かなと。
まぁでも好みでよいかと思います!
現在株安の影響で大量に口座開設の申込が増えているみたいですね。
口座開設するだけならを検討されている方はお早めに。
だいぶ長くなってしまったので今回はこのあたりで。
次回をお楽しみに!!
【お金の知識を晒すシリーズ】
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ぜひご覧ください。