ズボラ夫の男性育休 123×222日

1.23生まれの娘と始める男性育休222日の軌跡。京大出たのに専門卒の嫁の尻の下。俺のスゴさはブログで出すぜ!男性育児、男性育休、家族の資産形成、育休中の勉強法、プログラミングについて書きます。

【金晒す第2回】リスクとリターンを知る!

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さて、僕の持っているお金の知識を全て晒すシリーズの第2回です。
おかげさまで第1回目はかなり多くの方に見ていただくことが出来ました。

前回に引き続き、正しい金融リテラシーを身に着け、自分で商品の目利きができるようになるための考え方を解説していきます。

今回は投資をする上で必ず聞くリスクとリターンについて解説します。
ぼんやりと理解している人もいると思いますが、数学的な観点も交えながら説明したいと思います。

数学と聞くとアレルギー出ちゃう人がいるかもしれませんが、数学嫌いな人にも大丈夫なように考え方の理解を中心に説明します。

 【前回はこちら】

datsutokio.hatenablog.com

 

リターンとは

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リスクとリターンは高校で勉強した確率や期待値の考え方が元になっています。
リターンとはどれくらい見返りが期待できるかという期待値を表します。

例を示します。

100円のくじがある。
10本のうち1本はあたりで1500円もらえる。
はずれを引くと何ももらえない。

これの期待値を計算してみましょう。

このくじは90%の確率で0円、10%の確率で1500円もらえます。

1回のくじで期待できる金額は次のようにもらえる金額と確率を足し合わせて計算します。
よくわからなければ「ふーん」で答えだけ見てもらえばいいです。

0.9✕0円+0.1✕1500円=150円

これに対してコストが100円なので期待値は50円(150円-100円)となります。

つまり100円投資すれば平均して50円増えることが期待できるわけです。
すなわちこのクジを100回やれば5,000円くらい増えそうだという計算が立つわけです。

これがリターンの基本的な考え方です。
つまり、投資した元本がどれくらい増えることが期待できるかを表します

これを元本が何%増えるかという表現をしたのが"平均利回り"という考え方で、この場合は元本に対して50%増えることが期待できるので"平均利回り50%"とも表現できます。

※ちなみに期待値はマイナスの結果も存在します。
仮に上の問題のくじの代金が100円ではなく200円だった場合には期待値は▲50円、平均利回りは▲50%となります。

リスクとは

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これに対してリスクとは何でしょうか。
よくある誤解は、"リスクとは危険度"という考え方です。

つまり、"この投資はどれくらい危険か?"という理解ですが、この認識は正しくありません。

リスクとは"不確実性"を意味します。
別の表現で言うと、"結果のバラつき具合"のことを言います。

先ほどのクジの設定を次のように変更します。 

100円のくじがある。
10000本のうち1本はあたりで1,500,000円もらえる。
はずれを引くと何ももらえない。

あたり本数を1/1000にする代わりに当選金額を1000倍にしました。
こうすると期待できるリターンはどうなるでしょうか?

計算してもらうとわかると思いますが、結果は先ほどと同じ+50円です。

しかしどう考えても同じ勝負には見えないと思います。
期待リターンは同じでも、外れる確率が圧倒的に高くなっています。
今回は1万本に1本しか当たりがないですから!!!

つまり、当たり・ハズレの結果のバラつき、そして当たったとき・外れたときの当選金額の格差も広くなっています。

このように期待リターンが同じでも結果がどれくらいバラつくかによって勝負の性質が変わってきます。
このばらつき度合いを示すのがリスクという指標なのです。

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投資の世界ではリスクとリターンは連動する

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上の図のように投資の世界ではリスクとリターンは連動することが知られています。
つまり、リターンの高い投資はそれだけリスクも高くなる傾向があります。
反対にリターンが低くなるほどリスクも低くなる傾向があります。

これはリスクが高いものに手を出す場合にはそれなりのリターンがないと投資家は価値を見いだせないからです。

この図でいうとローリスクローリターンの投資として預貯金、ハイリスクハイリターンの投資として株式を挙げています。

預貯金の期待リターンは利子の0.01%です。
銀行が潰れた場合には損をしますが、その確率も現状は極めて低いです。
これが来年潰れている確率が半々の銀行に預けるバカはいませんよね。

一方株式。
こちらは大体期待リターンは5%くらいあります。
しかし5%値下がりすることもかなり起きます。

それだけ結果のバラツキが大きい=リスクが高いということになります。

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数年前に世間を賑わせたビットコインの価格推移です。
ビットコインはものすごく値動きが激しく、波に乗れれば短期でめちゃくちゃ儲かりますが、反対にめちゃくちゃ失う可能性もあります。

ハイリスク・ハイリターンの最たるものと言えるでしょう。

ローリスク・ハイリターンは存在しない

上の図でもローリスク・ハイリターン、つまりリスクが低いのにいっぱい儲かりそうな商品は存在しないと書かれています。

それはなぜでしょうか。
それは仮にローリスク・ハイリターンな商品があったとしても、それを買う人が殺到して価格がすぐ高騰するからです。
(コロナショックでみんなが殺到してマスクの値段クソ上がってますよね。みんなが欲しがると高くなるんです)

価格が高騰するというのは最初の例で言うとくじの値段が上がるということなので、その分だけ期待リターンも減少していきます。
その結果、ローリスク・ローリターンに落ち着いてしまうわけです。

したがって、ローリスク・ハイリターンを謳う商品を薦められたらまず最初にすべきは疑うことです。
ローリスク・ハイリターンの商品があるならば、人に売らずに自分で買いまくるべきなのです。
したがって、大体はウソです。

ハイリスク・ローリターンは存在するか?

反対にリスクが高いのにリターンが少ない商品は存在するでしょうか。
残念ながら存在します。

これは金融屋に利ざやを大量に抜かれているような商品です。
たとえば株式で高いリスクは投資家にそのまま負っているのに、儲かった場合はそこから成功報酬を手数料として徴収されるような商品です。

これはリスクは取らされているのにリターンが少ない商品です。
合理的な判断では絶対に手を出すべきではない商品ですが、巧みなセールストークによって騙される場合に起こりえます。

個人的には首都圏で流行っているというマンション投資もこれに当てはまる案件がたくさんあると思っています。
マンションはたいていローンで金利を銀行に払わせられ、売るとき買うときに手数料を引かれますが、物件の価値下落のリスクは全て投資家が背負わないといけない商品だと僕は思います。

まとめ

以上で第2回リスクとリターンの解説を終わりますが、このリスクとリターンをきちんと理解しておくことは今後みなさんが金融商品を目利きする上で非常に重要なものとなります。

特に重要なのは次の2点です。
これについては暗記しておきましょう!!

  1. リスクとは危険度ではなく、リターンのバラツキ度合いを示す
  2. リスクとリターンは連動する(連動していない商品は買わない!!)

以上で第2回は終わりです。
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よろしくお願いしま〜す!

このシリーズの次の記事はこちらです↓↓

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図表の引用:http://www.jsda.or.jp/jikan/lesson3/