ズボラ夫の男性育休 123×222日

1.23生まれの娘と始める男性育休222日の軌跡。京大出たのに専門卒の嫁の尻の下。俺のスゴさはブログで出すぜ!男性育児、男性育休、家族の資産形成、育休中の勉強法、プログラミングについて書きます。

新型コロナで学ぶ直感が効かない倍々ゲームの話

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さて、少し時間が空いてしまいましたが、新型コロナ関連のニュースについて書いていきます。
最近急に感染者数が増えてきて、いよいよ身近な問題として感じてこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も"知り合いの知り合い"くらいの人に感染者が存在するようになってきました。

今日は急増する新型コロナに絡めて直感がいかに当てにならないかについて解説したいと思います。

まず有名なハス問題というやつからいきましょう。
みなさんも考えてみてください。

池にハスの葉が浮いていて、葉の面積は一日ごとに二倍のスピードで増えてゆく。その葉が池の水面を覆い尽くすと魚などの生物が窒息死してしまう。
池の水面がすべて覆われるまで三十日間かかるとすると、水面が半分覆われるのは何日目か。




答えは29日目です。

もう1問いきましょう。

コピー用紙を半分に折っていった場合、月に到達する高さになるためには何回折らなければいけないか




答えは43回です。

どうでしょう?
直感的に思いついた数字と大きくズレていないでしょうか。

どちらの問題も解説が知りたい方はググっていただければと思いますが、少しだけ解説します。

最初のハスの問題でいうと、30日目に満杯ということはその前日には半分埋まっているというだけです。

コピー用紙も仮に暑さが0.05mmだとすると1回おると0.1mm、2回折ると0.2mmというのを43回繰り返すと月に到達するようになります。

このどちらの問題も倍々になっていく現象を取り扱う、いわゆる"倍々ゲーム"なのですが、倍々ゲームというのは最初は増加がほとんどないのに、後半になると急激に立ち上がってくる特徴があります。

これは数学的な話なのでいつ、どの現象でも同じことが起きます。

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これは倍々ゲームを数学的に表したグラフです。
上で説明したことが視覚的に理解できるでしょう。
(こういう増加の仕方を数学では"指数関数"と呼びます)

しかし人間の脳というのはそれを直感的に想像できないのです。
というよりもむしろ、正解とは大きく異なったものを直感的に想起するのです。

この実態と直感とのギャップが非常に恐ろしく、たびたび人間の判断を誤らせます。

ちなみにこの立ち上がり方というのは倍々ゲームに限らず、掛け算式に増えていくものは全てこの形になります。
違うのはこの立ち上がり方の急さだけです。

たとえばサラ金に30万借りたら利子だけで300万!?みたいなのあるじゃないですか。
利子も掛け算式に増えていくので、急に立ち上がってくるわけです。

さて、今日の本題、新型コロナウィルス。

これも現在東京だと1人あたりが人に移す平均が1.7人になっていると何かで見ました。
すみません、間違えているかもしれませんが、まず大事な事実としてはこの平均値が1を超えると感染者数が増えていくということです。

そしてもう1つは掛け算式に増えていくので、どんどん増えていきます。
ちなみに100人の感染者が毎日2倍ずつ増えたとすると、10日間で1000倍の10万人になります。

以前僕の記事でも厚生労働省のこちらのピークグラフを紹介しました。

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ここでいう③の急速に立ち上がっているところがまさに倍々ゲームの動きをしているわけです。

数学的な倍々ゲームは先ほど示した通り際限なく倍々していきます。
しかしこの厚生労働省のグラフはピークを迎えた後減少しています。

これは人類の治療法の確立や、集団免疫の獲得等により感染症というのはどこかでピークを打つということが経験的にわかっているからです。

しかし問題はそのピークがどこかというのが誰にもわからないことです。

ここまでで見てきたように倍々ゲームというのはその増える倍数を少し下げただけでその立ち上がりは大きく下に下がることはわかっていますので、今が正念場ということで自粛を呼びかけているのでしょう。

ちょうどBBCニュースにめちゃくちゃわかりやすい倍々ゲームの動画があったので貼っておきます。

www.bbc.com

しかし、このブログでも何度も指摘していますが、自粛をしまくることによって実体経済には確実にダメージが蓄積しています。

先週の安倍総理の会見でもバスの予約は昨年比9割減、飲食店も8割減という大打撃を受けています。

このままでは倒産、デフレからの大恐慌突入待ったなしです。
そのために今国民は倍々ゲームの倍率を下げるため最大限の予防をすることと、政府は少しでも多くの倒産を防ぐために早期の財政政策が必要な状況です。

このブログでも引き続き情報発信していきたいと思います。
ヨロシクお願いします!

ちなみにこの記事を書くにあたってデータソースをググっていたら同じことをもう少し賢そうな感じで書いている記事があったので貼っておきます。

というか、この記事だけ貼ってみんな見てね、で済んだのですがもう書いてしまって悔しいのでこの位置に貼っちゃうもんね〜!

wired.jp