【疑問】育休中の遊びは後ろめたいことか
ここ数日育休中に遊ぶことは後ろめたいことなのか考えていた。
以前このブログでも紹介したことがあるが、元NHKの青山祐子アナが育休中にセレブパーティに行って叩かれていたらしいのだが、僕は強烈な違和感がある。
※他の理由もあっての複合的な叩きであることは知っている。
育休中に遊ぶことって常に悪か?
「育休中なのに遊んでけしからん」
という思考の裏には
「育休中は育児だけしとけ」
という意識が見え隠れします。
いや、隠れてないか。仁王立ちや。
僕はこう思う。
『育休=家で育児だけしとけ』は絶対におかしい。
「育休なら育児だけしとけ」は潜在的に思っている人結構多いんじゃないですかね。
すいません。僕も前はちょっと思ってました。
だからこそ男性育休を半年取った僕の意見は
家族との思い出づくりや疲れたときの息抜きはどんどんしよう
です。
今年の初めにさんざん叩かれた男性の『取るだけ育休』。
育休を取る男性の3割が家事育児時間2時間以下という調査。
実は僕はこの調査には疑問点がたくさんあるのですが、それはさておき育休を取りながらろくに家族のために時間を使わないのは論外だと思っています。
※『取るだけ育休議論』の主張の問題点は次の記事で指摘しましたのでそちらをご参照ください。
それについて全く異論はない。
だからこそ逆に言えば
家族との大切な時間を過ごす手段が外に出て遊ぶことなら積極的にやればいいし、まとまった休みの間にしかできないことをやるべき
と思いますね。
国の男性育休普及の活動の中で取り上げられていた事例を休職前に見ていたら、キャンピングカーをレンタルして1ヶ月くらい北海道で過ごした人がいました。
僕はその本人と家族にとって素晴らしい時間の使い方だと思いました。
パパママ揃って育休を取るからこそそういう時間の使い方がもっと広がっていってもいいんじゃないかと僕は思います。
また、
育児に疲れたら少し離れてのんびりしてもいいじゃない
とも思います。
最近妻が子どもを連れてママ友たちと遊びに行った日にひとりでスーパー銭湯に行ったらこの世の極楽を味わいました。
育児を頑張る多くのママやパパが週に1〜2時間の自由時間があるだけでめちゃくちゃ幸せな気持ちになるそうです。
それが明日の活力源になるならそれでいいんじゃないか。
むしろ家庭に押し込めて子ども虐待するようなことになるほうが誰のためにもならんわ。
子どもがいるのに子育てをする人の遊びが怠けているとしか思えないとしたら、
あんた育児したことねーだろ
そう考えたほうが自然です。
だって、育児経験ある人なら休みの価値はわかっているはずだから。
むしろそういう考えで多くの女性に肩身の狭い思いをさせてきたとしたら、社会的な損失をどれだけ生んだことか。
仕事と育児どっちが大変かを論ずることはかなり危険なことだが、過労死ラインの月300時間労働でも全時間の4割。
過労死ラインでも半分もいっていない。
ほとんどの人は恐らく3割以下でしょう。
しかし僕が見聞きしたワンオペ育児の女性は土日もなしに24時間体制で育児している人がほとんど。
もちろんどっちもどっちのしんどさがあるし、育児専念できる環境の土台には働く人の支えがある。
とはいえ、こういう人を掴まえて『育児だけしとけ』はやっぱり暴論と言っていいと僕は思う。
自分だって死ぬほど働いた日は高い寿司をつまんで帰ったこともあったさ。
それと何も変わらないでしょう。
なんにしてもこれからの超少子高齢化社会を乗り切るためには1人でも多くの子どもが必要です。
働く人、育休取る人それぞれに言い分はあるでしょうが、
一人でも国民を増やして国を豊かにするために助け合っていこうぜ!