【育児ブックレビュー】子どもの歯並びと虫歯をよくする方法
今回は育児ブックレビューをしていきたいと思います。
これで育児本63冊目となります。
そろそろ我が子も生後半年。
最初の歯が生えてくる頃だと言われています。
やはり虫歯のできない良い歯並びになってほしいと誰しも願うはずです。
今日はそのヒントを手に入れたいという気持ちから次の本のブックレビューをすることとします。
この本、本屋で気になって手にとってパラパラみたところとてもよさそうだったので購入することにしました。アマゾンでもとても評判がよかったです。
この本は子どもがマイナス1歳から18歳までの間に歯の健康(歯育て)のために何をすればいいのかというのが書いてあります。
『マイナス1歳から』というのが面白くないですか?
つまり赤ちゃんがお腹にいるときから歯育ては始まっているんだそうです。
具体的には赤ちゃんの虫歯はママからもらうことが大半で、そのママの口腔環境をよくするためにはどうしたらいいか?という話から始まるわけです。
また、この本は全般を通して次の主張に基づき展開されます。
- 虫歯が少ない=良い歯並び
- 良い歯並び=健全な顎の成長
- 健全な顎の成長のためには何をすべきか?
本の中にも書かれていますが、僕たち素人はつい歯並び=歯茎だと思いがちですが、実際には顎骨から生えているわけなので顎がキレイに育っていないとダメだというわけですね。
なっとく。
最初に歯並びと虫歯についてこの本の重要なメッセージをまとめ、その後年齢別に気をつけるべきポイントを書いていくことにします。
虫歯をなくすために重要なこと
- 0歳から生活習慣を含め家族で取り組む
- 親の口内環境も整える
- 歯科への定期検診をくせづけ、セルフケアできるように導く
歯並びをよくするために重要なこと
- 歯育ては顎育て。生活習慣から整える
- 歯科での定期的なチェックをする。永久歯に生え変わるときは特に。
- もし矯正が必要になったら早めに行う
また、この本では『マウスピース型カスタムメイド矯正装置』という矯正方法を薦めています。
というか著者の方は日本での第一人者みたいですね。
僕も全く知らなかったのですが、こんな矯正方法らしいです。
ちなみに僕も歯の矯正やりたいと思っているので少し興味を持ちました。
転勤族なのでいつから始めるかすごく難しいんですけどね・・
マウスピース型カスタムメイド矯正装置とは
マウスピースを歯の移動に合わせて定期的に入れ替えながら矯正していく方法らしいです。
費用は結構しますが、目立ちにくく痛みも少ないとなるとかなりよさそうです。
- マウスピースなので目立ちにくく衛生的(虫歯になりにくい)
- 他の手法に比べて痛みが少ない
- 期間は子ども1年半が目安
- 費用は子ども50万円、大人100万円
さて、それでは年齢別の歯育てについてまとめておきます。
0歳からの歯育て
0歳からの歯育てはおっぱいや離乳食での舌の使い方が肝となるそうです。
この舌の使い方が上手にできると顎の成長がうまくいくのですが、逆に失敗すると『低位舌』という舌が下に落っこちてしまう状態になります。
『低位舌』になると、口が開きっぱなしになったり出っ歯になったりするそうです。
そのためのおっぱいや離乳食のあげ方が書かれています。
僕はちょうどその時期なので食い入るようにみましたが、最近読んだ離乳食の本と同じようなあげ方が書かれていて非常に納得しました。
また、歯が生えてくるころにも指しゃぶりやタオル噛みをしているのも歯並びが悪くなる原因になるということでした。
3歳までの歯育て
歯育てにおいて3歳までの過ごし方がとても重要だそうです。
歯医者である著者の方が3歳の歯を見ればだいたいその子の将来が見通せるらしい。
具体的には1歳半から2歳半までの間は「感染の窓」と言われるように乳歯が次々と生えて最も虫歯が定着しやすくなる期間だということ。
この期間に舌、唇、歯を上手に使えるようになってしまえば一生の宝物になると著者の方は言っています。
具体的には①離乳食のあげ方②歯磨きの仕方③スキンシップ④ママの健康の4つを挙げて解説されています。
またとても興味深かったのが、
3歳になったら唾液検査をしよう
という項目です。
そんなものがあることも僕は知りませんでしたが、唾液検査をすることによってどういう因子が虫歯の原因になるかを予測できるそうです。
ネットで調べたところ唾液検査の費用は大体3000円から5000円くらいのところが多かったです。
もし興味がある方は受けられてみてはいかがでしょうか。
6歳までの歯育て
6歳までの間に定期的に歯医者に通って状態をチェックするクセをつけることはすごく大事らしいです。
実際周りを見ても定期的に歯医者に行く人と行かない人にくっきり分かれている気がしますよね。
僕の奥さんは定期的に通院してクリーニングしたりしているのですごくキレイな歯をしています。
それが6歳までに習慣化しているといいよ〜ということみたいです。
具体的なケアの方法としてはフッ素が配合された歯磨きを使ったり、食事の仕方、噛む練習などの方法について本書では触れられています。
これらの方法は"どこの家庭"でも、"時間とお金をかけずに"できる方法を提案してくれているので、我が子にはきちんとしてあげたいと思います。
しかし、これらをきちんとこなしたとしても歯並びが必ず良くなるというわけではなく、あくまで確率を高めていく作業になっているようです。
しかし虫歯にはなりにくいのは間違いないですし、これらの作業をしているとたとえ矯正をすることになっても負担が少なくて済む可能性が高まるとのこと。
まだ親の言うことを聞いてくれるうちに取り組みたいなと思いました。
12歳までの歯育て
6歳を過ぎると永久歯に生え変わります。
この永久歯に生え変わるタイミングで歯並びが悪くなるケースが多いようです。
なので、この時期はこまめに検診を受けに行くことが大事とのこと。
この時期にこまめに見せることで矯正しなくてもキレイな状態にできることもあるそうです。
この時期は”見守りが大事”ということです!
また引き続き唾液検査や定期検診できちんとした歯磨きや口内ケアの習慣が身についているかを見ていくことが大事だそうです。
特にだんだんと親の言うことを聞かなくなっていく時期ですのできちんと親主導でやっていくのが大事みたいですね。
今回は以上です。
歯育てという概念自体初めて知りましたが、単純に歯のケアだけでなく生活習慣レベルの取り組みを子どもが0歳のときから始めるというのはとても納得でした。
歯の丈夫さや綺麗さは一生を左右するものなので僕も我が子には十分に時間と手間をかけてあげようと決意しました。