ズボラ夫の男性育休 123×222日

1.23生まれの娘と始める男性育休222日の軌跡。京大出たのに専門卒の嫁の尻の下。俺のスゴさはブログで出すぜ!男性育児、男性育休、家族の資産形成、育休中の勉強法、プログラミングについて書きます。

【前編】年金を1日で勉強したのでアウトプットする

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たまたま本屋で手にとった年金の本がとても面白く、1日で読破してしまったのでその内容のアウトプットをしておく。

ちなみにこの本。

この本の作者である高橋洋一先生は、最近僕が最も注目している経済学者の一人です。
とにかく界隈では『天才』の呼び声高く、You Tubeでコロナ対策などの意見をよく聞いているのですが、最近本も読み始めました。

高橋先生は東大理学部数学科から大蔵省(現財務省)で官僚になったのち、小泉内閣などでブレーンとして活躍され、退官後は大学教授をされています。

この数学科から文官になるというのは実は親近感があるんです。
というのは、僕は京都大学を理系入学、文系卒業で文系就職するというちょっと変わった経歴の持ち主なんで、ちょっと親近感があるわけです。

さて、話題は戻してまして年金の本の話。
この本ほんとに面白かった!

ほんとに頭いい人の書く本て鳥肌立つんですよね。
目から鱗とはこのことかという。

では早速中身をポイントをギュッとしぼって解説していきます。

さて、年金は破綻するとしょっちゅう騒がれていますが、実際はどうなんだ?というのがメインテーマです。

結論

年金は破綻しません!!

正確に言うと日本が経済成長しないと破綻する可能性はあるのですが、それは年金システムのせいではなくて経済の問題。
経済の問題だから年金以外もズタズタになる。

逆に経済が順調に成長する限りは年金は破綻しないというのがこの本の趣旨になります。

年金で押さえておくべきたった3つのこと

この本では年金で押さえておくべきポイントは3つしかないと述べています。

  • 年金はみんなが入る保険
  • 給料の4割が大体の受給額になる
  • ねんきん定期便』は必ず見るべし

順番に説明していきましょう。

年金はみんなが入る保険

年金は社会保障という理解をしている人が多いのですが、これは全くの間違いです。
社会保障=弱ったときに国が面倒を見てくれる』という構図は年金に関しては全く当てはまっていないのです。

年金は保険です。

保険というのは健康保険とか、生命保険とかと同じ保険です。

健康保険は病気になったときの保険、生命保険は死んだときの保険ですが、では年金はなんのための保険だと思いますか?

それは長生きしたときの保険なんです。

言い換えれば長生きしてしまうリスクへの備えなんですね〜

また保険の重要な性質として、払い込んだ保険料が多いほど受け取れる保険金が増えるという性質を持っています。
社会保障は原則みんな平等

これは年金も同じで支払っている年金保険料が多いほど将来受け取れる保障額が多くなりますよね?

社会保障はみんな平等に受けられるものなので、年金が社会保障でなく保険だというのがここでもわかると思います。

そして、健康保険も病気にならないと保険料を支払って終わりになりますが、年金の場合は長生きへの備えなわけですから長生きするほどその恩恵をたくさん受けることができ、逆に早死にすると掛け捨てで終わってしまうというという性質を持っている点も保険であると考えるのが妥当でしょう。

言ってみれば早死にした人が長生きする人を支える構図なわけです。
決して老人を若者が支える構図ではありません。
※生命保険は長生きする人が早死にする人を支える構図ですね。

ちなみに『年金が保険であり破綻しない』というのはかなり本質的なことながらほとんど知られておらず、社会保障だという言い方がされることがとても多いです。
これは年金が保険だと知れ渡ると非常に都合が悪い人しかいないからと高橋先生は指摘します。

たとえば財務省社会保障の充実のため消費増税をすると言っていますが、年金が社会保障と勘違いしていると「まぁ仕方ないよね(オレ受益者だし)」とシニア層の支持が得られやすくなります。

また、保険や投資商品を売っている金融屋さんは将来の年金不安を煽ることで商品が売りやすくなります。

またメディアも年金不安を煽りまくると視聴率が取れます。

高橋先生いわくバカで心の底から勘違いしているやつもいれば、意図して間違ったイメージに誘導しているやつもいると言っています。

実際年金2000万円不足問題でこれらの煽りが最近あったことが思い出されます。
※これも実際は無理やりな破綻ロジックをあえて作ることで国民が投資に意識を向けるための方便でしたが、「てめぇらちゃんとしやがれ!」論調があまりに強くなって失敗してましたね。

また、最近消費増税社会保障財源の確保に向けて間違ってなかったと某大臣が次のように発言していました。

www.nhk.or.jp

確かにこの記事を見ると年金問題とはひと言も言っておらず、『社会保障充実のため消費増税は正しい判断だった』といっているだけなのですが、脳内で『年金確保』と読み替えてしまう人は完全に誘導されています。
※なお高橋先生は増税大反対論者です。これもめちゃくちゃおもしろいのでおすすめ。

www.youtube.com

なお、この本は3年前に発売されたものなので、ここ3年で起きたことを予言する格好にもなっています。

給料の4割が大体の受給額になる

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上の話にも関連しますが、年金保険料の率はおおよそ2割程度で一律ですが、給与の額が違うので払い込む年金保険料額が変わってきます。

サラリーマンの場合は個人が負担するのと同額を会社も払いますので合計給料の4割くらいが年金として返ってくるイメージになります。

なので月給30万円の人なら月12万円もらえる計算になります。

というかそうなるように国がコントロールしています。

ただほとんどのサラリーマンは働いているうちに給料が増えていくと思いますので、だいたいならした平均給与で算定するのがいいようです。

そして先ほど言ったように年金は保険なので、65歳から長く生きてしまった場合に毎月12万円もらえる保険だということです。
※病気や怪我で働けなくなった場合に月12万円もらえる保険がありますが、年金はこれの長く生きてしまった場合にもらえる保険だと思えばOK

つまり65歳までに死んだら何ももらえないし、75歳まで生きたら10年分もらえるし、85歳まで生きたら20年分もらえるということです。

先ほどいった通り、早死にした人が長生きする人を支える構図なわけです。

ねんきん定期便』は意外に大事

たしかに『ねんきん定期便』て年に1回くらい届きます。
ちょっと流し見してポイしてますが、実はこれ、ただの経過報告と思うなかれ。

というのも大体の人は給与天引きという形で会社経由で年金保険料を納めていると思いますが、会社からちゃんと国に支払われたかを確認する手段が『ねんきん定期便』だと高橋先生はいいます。

昔年金のずさんな管理が露わになった事件がありましたが、あのときに実は会社が国に労働者から預かった年金保険料をちゃんと払わず使い込んでいたケースが結構あったらしいです!

つまり会社のネコババ

そのネコババがないかを確認できるのが『ねんきん定期便』というわけです。

以上が年金の重要な性質です。

少し長くなってきたのでここまでにして、次回に年金が破綻しない根拠について書きたいと思います。
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※本記事は冒頭の本を要約したものであり、僕の私見ではありません。
なお、要約が間違えている可能性はありますのでその場合はご容赦を。