ズボラ夫の男性育休 123×222日

1.23生まれの娘と始める男性育休222日の軌跡。京大出たのに専門卒の嫁の尻の下。俺のスゴさはブログで出すぜ!男性育児、男性育休、家族の資産形成、育休中の勉強法、プログラミングについて書きます。

【兼業5,6,7日目】短時間で教える難しさ

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久々に兼業の塾の話です。

塾の方は今月7回行きました。
初月にしてはそこそこ行けましたかね。
ようやくペースにも慣れてきました。

さて今日は、本質的なことが分かっていない生徒に対しては、短時間で勉強を教えることがとても難しいという話をします。

そして8割の生徒は本質的なところでつまづいています

そして、自分はそれに対してどう解決していけばいいかを少しだけ書きます。

 

実は8割の生徒がつまづいている

基本的に私が勤めている個別指導塾という形態の塾においては、一人ひとりの生徒に対しての時間がせいぜい5分から10分と非常に限られています。

 

この時間にこの問題を教えてくださいと生徒が来るわけですが、このときにこの生徒が本質的なところでつまづいているとすると大変厄介です。

 

ちなみに偏差値で言うと偏差値50は間違いなく根本的なところでつまづいています

 

偏差値60となると上位20%以内に入りますがそれでもつまづいている生徒の方が多いと思います。

 

これはあくまで自分の体感ですが、本質的なことを理解できていると言っていいレベルは偏差値でいうと65を超えているレベルになってくると思います。



できる子とできない子の違い

根本的なことを理解できていない生徒というのは、大抵の場合質問自体も本質を突いてきません。

どちらかと言うと目の前の問題に対する解き方を聞いてくる場合が多いです。

 

ただ本質的なことを理解できていない場合は、その目の前の問題が解けたからといって何の解決にもなりません。

数学で言えば100の問題があれば100の解き方がありますが、本質的な数学の能力というのは、 その100通りの解き方を覚えることではなく、数学的な問題解決力があるかどうかにこそかかっています

 

たとえば、スキーヤーは練習したことのない斜面しか滑れないわけないですよね。
ゴルファーも打ったことのある場面しか上手に打てないわけないですよね。

勉強も全く同じです。

しかし、ゴルフでいえば、「ここにボールがあるんだけどどう打てばいいの?」と聞いてくる生徒が8割なわけです。

 

この数学的な問題解決力を身につけることができれば仮に初見の問題であったとしても何らかの解決の糸口を発見することができるようになるのです。

 

ただしこの能力を身につけるためには一定程度の地頭の良さと、本質的な数学の問題解決力とは何かを理解し、その上でトレーニングをすることが必要です。



一方で偏差値50くらいの生徒になってくると、こういう下地が全くない状態で、かつこちらも時間を十分に取れない状況で教えなくてはならないので、正直小手先のノウハウだけを詰め込むしか方法がないわけです。

 

ところが現実の世界を見ると当たり前のことですが偏差値50が一番のボリュームゾーンになっており、 偏差値60以下の生徒が全体の8割を占めている状態なわけです。

 

こういう現実を踏まえると偏差値50の生徒に短時間で勉強を教えることは現実的に困難ではないかという考えに至らざるを得ません。


実際の体験談

最近こういうことがありました。

 

数学の問題がわからないという生徒がやってきて、質問をしてくるわけです。

 

この問題がわからない

 

と言ってその問題を見せてくるわけですが、ほとんどの生徒が問題まるごとわからないという風に言ってきて、 こちらに全てを丸投げしてきます。

 

勉強ができる生徒というのは、まずこういう聞き方をしてきません。

 

どういう聞き方をするかと言うと、

この問題ではここからここまでは自分で出来たが、 この部分についてはどうしてこのようになるかが理解できない

と大抵は言います。

 

本人としては数学的な問題解決力を意識しているかどうかはわかりませんが、 ある程度自力で問題の突破口は見つけていて、 その中での解決方法が分からないと言う言い方をするわけです。

 

この二つの質問の仕方だけでその生徒の問題解決能力というのが大きく現れています。



もちろん勉強が苦手な生徒であるほど、 すぐに解決策を教えて欲しいと考えるものだとは理解をしています。

 

ただ本質的なことを理解せずにいたずらに勉強に時間を取られることの方が圧倒的に苦痛でありそして成果にも繋がりにくい現実があります。 

 

では自分はどうしていく?

したがって自分の場合は、こういう生徒に対しては付け焼刃のノウハウだけを教えようとするのではなく、上に書いたような問題解決力の必要性とそれによるメリットをきちんと話して理解をしてもらいたいです。

 

まだまだ全体的な学習能力を高める余地は残っていると思います。

自分の場合は本業があるのでがっつりと学習指導に時間を費やすことは難しいですが、逆に限られた時間でそういった本質的なことを伝えられるような活動がないかを探していきたいと思います。

 

儲けがあろうとなかろうと、少しでも人の役に立てるような方法を考えていければと強く思った1週間でした。

 

さて、11月最後の平日をががんばりましょう!!