ズボラ夫の男性育休 123×222日

1.23生まれの娘と始める男性育休222日の軌跡。京大出たのに専門卒の嫁の尻の下。俺のスゴさはブログで出すぜ!男性育児、男性育休、家族の資産形成、育休中の勉強法、プログラミングについて書きます。

男性育休Q&A公開!!

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ここでは男性育休取得経験者としてQ&Aをまとめています。

質問がある方はこちらからどうぞ。

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全般

なぜ育休を取ろうと思ったか

僕自身20歳くらいからずっと子どもがほしいと思っていましたが、結婚も遅くなり、結婚しても3年ほど子宝に恵まれず、一度奥さんも流産してしまうなど、そういう経緯があって産まれてくる子どもの面倒をちゃんとみたいと思ったからです。

また育休を取得しないとタイミング的に単身赴任になっていた可能性が高く、産まれるなり家族と離れ離れになるのもイヤでした。
これはキャリアアップとは相反する考え方ですが、熟考した末に家族のほうが優先度が高いと判断して決断しました。

なお、結果的にはキャリアにも傷がついていないらしく、最良の結果になっています。

育休を取って良かった点

家族の面、仕事の面でそれぞれあります。

まず家族の面。
なんといっても家族3人でかけがえのない時間を過ごせたと思います。

また、仕事をしているとあかちゃんの世話も奥さんに任せきりにしてしまうタイプだったと思うので、特に新生児から子育ての実践ができたのは我が子の成長を実感できてよかったです。

そして仕事の面。
もちろん不在期間に迷惑はかけましたが、子育て世帯の社員への考え方は大きく変わりました。

それまでは恥ずかしながら全然理解できていませんでした。
子どもが熱を出したらそんなに休むのかな〜とか思っていた時期もありました。

しかし実際に子育てをすると子育てママへの尊敬しかありません。
なぜ朝から子どもの世話をしてご飯を作って日中働けるんだ??
そして家に帰ったらまた家事。

自分だったらたぶん無理だなと。

そういうことを理解できるようになって、今後色んな部下ができたときにコミュニケーションの幅が広くなったと思います。

育休を取って家事や育児への見方の変化

家事や育児はまじで大変だな、と。
それに尽きます。

そしてそれをこなしながら働いているママさんには頭が上がりません。

しかし、家事や育児というのは効率的に動くことがとても大事なので、実は結構仕事にも通じる部分があると思います。

仕事一筋で家庭のことに疎いというパパも仕事のノウハウを活かせるシーンがたくさんあるのではないかと思いますよ。

夫婦揃って大切な時間を過ごせる大チャンスかと思います。

育休を取って悪かった点

まずは職場のメンバーに負担をかけてしまったのは申し訳なかったです。
育休を取るのは権利だという気持ちと、それでも人として申し訳ないという気持ちの間で常に揺れ動いていました。

また、たまたま新型コロナウィルスの感染拡大とバッティングしてしまって、自粛生活を余儀なくされてしまったのは残念でした。
特に1.23の出産からは新型コロナウィルス関係なく新生児育児で外出ができず、やっと外出許可が出るなり自粛が始まってしまったので都合4ヶ月くらいずっと家にいたことになります。

寝不足、運動不足、ストレスで体力と免疫がいずれも大幅に下がったように思います。

育休期間はどう決定したか

女性の育休の場合は保育園との兼ね合いを見ながら休むケースが多いと思いますので、そこまで育休期間にバリエーションがないと思いますが、男性の場合はいつでも復職できてしまうぶん、育休期間を決めるのが難しいです。

僕の場合は育児休業給付金が67%支給される最初の半年に有給をくっつけて約7.5ヶ月の休職期間としました。
なお、半年という期間は会社の人事上のサイクルも考慮しました。

第二子でも育休を取るのか

気持ち的には取りたいと思います。

ですが、僕の次のキャリアステップ的には管理者であり、自社の性質上、長期間管理者が不在で業務が回るイメージができていないです。

産後1ヶ月の期間はとても大変なので、なんとか1ヶ月取れたら、くらいで考えています。

男性育休を人に薦められるか

僕は育休を取ってよかったと思っていますが、万人に薦められるかというとそうではありません。

良いことだとは言えませんが、自分のキャリアを損なうリスクがある人もいるでしょうし、場合によっては奥さんとの関係が育休を取ることによって悪くなるケースもあると思います。

休むつもりで育休を取るのは辞めたほうがいいと思います。
きちんと奥さんと子どもに時間を費やす覚悟がある人ならおすすめできます。

キャリアパス

自分のキャリアへの影響は心配したか

会社の公式見解としては育休取得で昇進面でのキャリアへの影響はないということでしたが、実際はどうかわかりません。

自分の場合はキャリアアップの転勤可能性がある年だったので、悩みました。
が、最終的には最悪キャリアに傷がついても仕方がないという覚悟で育休を取ることにしました。

結果的には公式見解通りに影響はなかったみたいです。

人事評価への影響をどう考えるか

まず、育休取得社員に対し、会社が育休を理由に不当な取り扱いをすることは法律で禁止されています。

その上で育休取得中の評価制度については会社によって異なると思いますので、制度については直接人事部へ確認しましょう。

僕の場合は直接人事部に確認しました。
弊社の場合は一定期間を超えると評価なしの期間が発生するようだったので、それに影響しない範囲で育休期間を決めました。

なんだかんだ理由をつけて冷や飯を食わされるのではないか

会社によってはこのように捉えられるような扱いをしている会社もあるようです。
これについては会社によるとしか言えませんし、ある程度リスク要因です。

しかし、会社に生死を握られているとすれば、その生き方自体を見直すチャンスではないでしょうか。

とはいえ一定のリスクは発生することだと思いますので、そのリスクに育休を取ることのリターンが見合っているかを最終判断すればよいと思います。

育休を取っている男性がいないので不安です

むしろチャンスと捉えるべきです。
なんでも一番にやることこそ価値があります。
これからの時代はそういった社員を大切にしていく風潮になっていくでしょうから、そのまま会社の中でポジションを取れるかもしれません。
うまくいけば飯の種になるかもしれません。

会社への報告タイミング

育休取得をほぼほぼ決意したのが妊娠5ヶ月ごろ。

仕事で最もしわ寄せが出る直属の上司、部下へはそのタイミングで育休取得の可能性を伝えました。

また、人事系の偉い人には妊娠6ヶ月頃に報告しました。

育児休業法では育休取得の2週間前までに報告すればいいルールにはなっていますし、自社でもそのルールでしたが、実際は人事上の配置の問題や引き継ぎ等もあるのでもっと早めに相談したほうが望ましいと思います。

僕の場合は自分の転勤可能性も考慮して転勤を会社が計画する前に伝えた形になります。

ちなみに上司への妊娠報告は妊娠2ヶ月頃でした。
こちらは突発的な早退等の可能性があるからです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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里帰り出産

パパママ育休で里帰り出産はすべきか

産後すぐの経過で最も重要なのがママの食事です。

したがって、パパがご飯の準備ができるなら里帰り出産はなくてもいけると思います。

しかし、ほかはどうかわかりませんが、僕たちの産院の場合は里帰り出産をするかどうかは妊娠9週目くらいに決めておく必要があったので、僕が育休をとるかどうか決定するより遥かに前に決めておく必要がありました。

従って僕たちの場合は一旦僕が育休を取るか取らないかは無関係に決断をしました。
里帰り出産をすることにした理由は大きく二つありまして一番大きな理由が僕が育休を取るにしても食事の準備がおそらくほとんどできないであろうこと、2番目の理由が妻が自分の両親と一緒の時間を共有したいと考えたからです。

マスオさん育休はどうだったか

結果的には僕も育休を取ることになり、産後の2月ほど奥さんの実家でマスオさんをしながら育休を取ることになりました。

僕自身このマスオさん育休は奥さん側の両親との関係が良好なのであれば、とても良いのではないかと考えています。

なにぶんパパの育児と家事のスキルにもよるかと思いますが、僕のようにそれが不十分な状態からスタートするのであれば育児と家事のエキスパートである義理のお母さんに色々と教わったりサポートをしてもらいながら子育ての第一歩を踏み出すことはとても有意義なことだと思います。

僕自身義理のお母さんに料理の仕方や買い物など一緒に手伝ってもらいながら勉強することができ、一番重要な妻の食事も栄養バランスの取れたもので比較的スムーズに床あげをすることができました。

そして奥さん側の親戚の人達にも赤ちゃんを見せてあげる機会をたくさん作れたので奥さん自身もとても満足していました。

義理のお母さんも大変だったと思いますが、とても充実しているように見えたので僕が言うのもなんですが親孝行になったのではないかという気もしています。 

マスオさん育休の反省点

共同生活をするにあたって、どういう風にお金を負担するかは事前に決めておいたほうがよかったのではないかと反省しています。

僕たちの場合は揉めたわけではありませんが、事前に払おうと思っていた金額をお義母さんに受け取ってもらえないということが起きました。

完全におんぶに抱っこ状態になってしまったので今でも申し訳なく思っています。

また、いつから僕がやってきて、いつに家を引き払うかも大まかには決めてはいましたが、最後の方は少し曖昧な感じで終わってしまいました。 

マスオさん生活の記事カテゴリーはこちら↓

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お金

手当はどうなる?いくらもらえる?

男性の育休は出産日の次の日から取得することができます。

僕の会社の場合は育休期間中は無給です。おそらくほとんどの会社がそうだと思います。

そのかわり、育休中は女性と同様、最初の180日は給料の67%、次の180日は50%が雇用保険から”育児休業給付金”として支給されます。

ちなみに社会保険料が免除になるし、所得税もかからないので手取りベースで比較すると最初の180日は実質85%くらいもらえます。

僕の場合はちょうど半年間育休を取得しましたが、ひと月あたりの給付金の金額は304,314円でふた月ずつまとめて振り込まれました。

ボーナス減も考慮した手取りベースの減収は合計で約60万円です。
つまり海外旅行1回分のコストで半年間休みを取ることができました。

いつもらえる

僕の場合は3/1から育休開始ということで、遅滞なく手続きも行いましたが、最初に育児休業給付金が振り込まれたのが5/21でした。
それ以降2ヶ月分が2ヶ月ごとに支払われます。

最後の給料が2月末だったので、ちょうど3ヶ月間キャッシュインがない状態で生活しました。

出産前後が一番出費が重なるので3ヶ月間キャッシュインがないのは、手元資金がないと厳しいかも知れません。

3ヶ月間収入が途絶えますし、その間に赤ちゃんグッズの出費が重なるので200万円くらいの運転資金はあったほうがいいかもしれません。

減収分をどう賄うのか

上に書いたように僕の場合は減収分が60万円だったので余裕資金でやりくりできました。

勝間和代さんの時間割引率がここでも活きます。
つまり、余裕があれば色んなチャレンジをする余力が生まれるということです。 

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手当はどうやってもらえる

僕の場合は会社に育休関連の申請を出し、その後本社の社労士さん経由で申請書類が送られてきてそれに記入して返送しただけでした。
妻は別の会社でパートをしていましたが、同じでした。

豆知識

月末時点で育休を取得していればその月は社会保険料が免除になります。
つまり、月末少し手前で休職に入ればオトクです。
逆に復帰するときは月初からがオトクです。
月末時点で復職していれば、その月は求職前と同等の社会保険料が徴収されるので少しでも給料をもらっておいたほうがよいからです。

有給

僕の場合は育休6ヶ月に加えて、余っていた有給休暇を全て消化させて合計222日の休みとなりました。

つまり60万円の減収で7.5ヶ月休んだことになります。 

ベビー用品の準備資金

産院の費用で25万円(出産一時金42万円相殺後)※高いほうだと思います

ベビーグッズの費用で約50万円

合計約75万円かかりました 

生活資金

マスオさん育休をしていた際にかなり義理のご両親に厄介になってしまってほとんどコストなしで生活してしまいました。

自宅に帰って3人暮らしとなってからはひと月総計30万円ほどで生活しています。

育児休業給付金の夫婦での支給合計額がひと月35万円くらいなので収支プラスで推移しています。 

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順次回答させていただきます。