男性育休の難しさを改めて感じた飲み会
昨日は飲み会があり久々に会社で一緒に働いていたメンバーと会ってきました。
そして自分が抜けた後、その穴を埋めるために周りのメンバーが苦労している現実を目の当たりにしました。
例えば一緒に働いていたメンバーの労働時間も長くなっていたり、 自分の上司が僕との因果関係ははっきりしないものの体調不安を抱えていたり、自分としては責任を感じるには十分な状況がそこにはありました。
また休んで2ヶ月ほどですが徐々に会話の内容についていけなくなっている自分がそこにはいました。
メンバーから直接僕に対する恨み事を言われることは当然なかったのですが、僕としては男性育休の難しさについて色々と考えてしまうことがありましたので、ここにきちんと書いておきたいと思います。
男性育休の難しさ
男性育休の難しさは2つあると思います。
そもそも必要なのか?という出発点
まずは男女の違いです。
女性の場合は出産というどうしても働けない期間があることと、子供が生まれてからも授乳したりとか赤ちゃんにつきっきりになっているべき期間があることから、”育休を取得するのはやむを得ない”という理解の土壌があります。
それに対して男性の場合は(良いか悪いかは別にして)女性独りででも子供を育てられてきた実績があることで、すでに奥さんが育休を取ることが確定している場合には、”本当に夫婦揃って休む必要があるのか”というところから出発します。
実際赤ちゃんを育てるにあたっては一人より二人の方が良いのでしょうが、仕事に大きな穴を開けてまで本当に必要かどうか、役に立つかどうかという疑問が常につきまといます。
これは周りの人も感じているだろうし、何より自分が一番思っていることなのです。
揺れ動く2つの感情
仕事に穴を開けるという点ではほとんどの男性育休取得者が次の二つの感情の間で揺れ動くことになると思います。
育休というのは男女共に認められた権利なのだから行使するのは自由。その穴埋めをするのは会社の責任
↑
↓
自分の開けた穴を埋めてくれるメンバーに対して申し訳ないと思う気持ち
僕自身はこのどちらも間違っているとは思いません。
しかしたいていの人はこの直線上のどこかに必ずいるわけではなくこの二つの感情の間でゆらゆらと揺れ動いてるものだと感じます。
このゆらゆらと揺れ動くのが実に難しいところで、はっきりと一つに決まるよりも常に迷いながらいる方が心はざわついてしまうものだと思います。
姿を見せないほうが良いのではないかという気持ち
昨日は自分が気にし過ぎなのでしょうが上のようなことを考えてしまい、飲み会に行く前は自分の子育ての写真などを披露しようかと思ってフォルダの整理なんかもしていたのですが、結局そういうのを見せることすらはばかられてしまって出せずじまいでした。
相手にこちらを咎める意図はないと思います。
繰り返しですが、そういう風に感じることも全くなかったです。
しかし、負担をかけてしまっている現実を目の当たりにすると申し訳なさが強く出てしまい、あまり姿を見せない方が良いのではないかと考えてしまう人が多いのではないかと思います。
そういうことを考えるとおそらくこういう気持ちになるのは育休を取る男性ばかりではなく、きっと女性も同じような気持ちになっているのではないかと推測します。
よくよく思い返してみれば育休を取っている人がフラっと職場に遊びに来るような場面はほとんど見たことがありません。
もしかしたら同じような感覚があったのかもしれないと思いました。
男性の育休自体は 前例もそこまで多くなく多くの難しい問題があります。
僕自身の経験を通じて育休を考えている人やその周りで支える人達に何かのメッセージを伝えることができるようにすることも自分の役割だと考えているので、仮に反面教師になったとしても自分の経験を無駄にしないようにきちんと発信していきたいと考えています。
このブログを読んでくださる方もありがたいことに増えてきましたのでこの記事を読んで感じたことは率直に教えてもらえると僕も嬉しいです。
今日も読んでいただきありがとうございました。