自分が脱東京しようとするワケとこのブログで伝えたいこと
こんばんは。脱時男です。
自己紹介も兼ねて自分が脱東京を目指している理由とこのブログで伝えたいことを書きます。
まずは大学進学のお話
地元を出る気なんてさらさらなかったから京大に
進学した。
「東大は考えなかったんですか?」
とたまに聞かれたこともあるが、検討したこともなかった。
学力的には行けたかもしれない。
しかしそれも調べてすらない。
何を隠そう私は生粋のお母ちゃん子だったのだ。
もっとストレートに言うとマザコンてやつだ。
修学旅行の数日でも最後の頃は家に帰りたくって仕方なかったほどだ。
だから京大を選んだ。
大学で出会う仲間は刺激に満ちていた。
抜きん出た能力を持った人がたくさんいたのだ。
算数オリンピックでどうたら、4次元が見える、解説できない動物はいない
そういう中にいると、自分もなんだかすごいやつな気がしてくる (実際はすごくない)。
今思えばここで大きな勘違いをしたのだろう。
今まで自分が生きてきた普通の世界、たとえば家族や地元の人たち、そういう世界がひどくちっぽけなものに思えてしまった。
自分は普通の世界にはあまり耳を貸さなくなってしまった。
知らず知らず人生がおかしな方向に
ほどなくして就活の時期がやってきた。
京大の場合は(他もそうかしらんが)、誰でも知っているような有名企業が大学まで来て説明会を開いてくれる。
周りもそういうのに参加するのが普通だというもんで、よくわからないままに参加していると自分がなんだかエリートの仲間入りしたような気持ちになってくる。
選考も始まってくると、次に進んだ、落ちたという話も聞こえてくるため、見栄含みの就活が始まってしまった。
そういう雰囲気で就活をしてしまったものだから、なんとなく流れで東京の会社ばかりを受けるようになってしまった。
最終的には5社内定があったがいずれも東京に本社がある大企業ばかりだった。
その中から大いに悩んで1社に決めた。
誰でも知っている大きな会社だ。
しかし同時に
「もう地元に戻ってくることはないのかな?」
という気持ちが心の中でざわめき、そしてすぐに見て見ぬ振りをした。
入社を目前に控えた3月30日。
両親はごちそうを作って門出を祝ってくれた。
母は泣いていた。
立派に成長する我が子に感激したのか。
いや、自分にはそうは見えなかった。
入社初日に早速後悔
入社式を終えて泊まりの研修になった。
研修初日、夜宿舎に戻ってテレビをつけた。
ちょうど天気予報が映し出されていた。
ありふれた音声が流れていたが、そこには自分が見たことのない地方の地図が映っていた。
いよいよ自分が遠い土地に来たこと。
そして二度と自分の家に帰れないかもしれないという気持ちがこみあげてきて目の前が真っ暗になった。
結局自分はただ普通の人なのだ。
そしてマザコンもまるで治ってはいないではないか。
初めての出勤のときのこと。
ホームに入線してくる電車が満員だったので、これは乗れないなぁと1本見送ったら次の電車も満員で焦った。
仕事がめちゃくちゃ忙しく深夜のタクシー帰りが続くこともあったし、ヒマで仕方ないこともあった。
東京の生活は自分にはなかなか馴染めなかった。
遊ぶ友達も大学から同じく上京してきたやつらとばかり遊んでいた。
10年働き結婚、そして転勤
同期の中では自分は能力があるほうだとは思えなかったが、大学名のおかげか順調に昇進していた。
しかし同時に仕事への違和感も覚えるようになってきた。
確かに大きい会社で大きい仕事を任されるのだが、とんでもない大組織の場合はオリジナリティーや独創性よりも、より精巧な歯車になることが求められる。
日々のストレスというのは夢への実現のための痛みというよりは、精巧な歯車になりきるための痛みのように見えた。
東京に出て10年ほど経ったころ、現在の嫁と出会い、交際し、ほどなくして地方転勤の辞令があった。
転勤自体は突然のものでもなかったし、むしろ東京の生活に疲れを感じていたのでちょうどよかった。
自分がちょうど30になるころで、いいタイミングでもあったし結婚した。
地方での生活は快適そのものだった。
仕事も大したストレスもなく、何より自転車通勤が楽だった。
不妊治療からの妊娠
結婚式も済ませ、妊活を始めた。
しかしこの妊活がなかなかに苦労した。
いわゆる不妊治療にも2年ほど取り組んだ。
不妊治療でも金銭的、そして主に奥さんに精神的負担が強いられたが成果がなかった。
そんなころ、ふと自然に子どもを授かることができた。
今年の5月のことである。
いよいよ年明け2020年1月には娘が生まれてくる。
しかしそんな私にもまた昇進の話がやってきた。
無事昇進した暁にはまた転勤が待っている。
会社も入社した頃とはだいぶ様子が変わってきて、最近は全国のどこに飛ばされるか全くわからない。
いきなり我が子と離れ離れという可能性のほうが高い。
仕事がそれに見合うくらい希望が持てるものならいいのだが、正直それほどの期待は持てていない。
このブログで伝えたいこと
つまり私は今次のような状態になっている
- 仕事にあまり希望が持てていないが転職は現実的には難しい
- 地方済みは気に入っているので転勤したくない
- 子育てに参加したい
これらの課題を一気に解決するため、次のような生き方をすることに決めた。
- 兼業する
- 男性育休を取得する
このブログではこの2つの奮闘記を載せていこうと思います。
同じような境遇の人はきっとたくさんいると思うので、一緒に幸せになっていきましょう!!
ではよろしくお願いします。