ズボラ夫の男性育休 123×222日

1.23生まれの娘と始める男性育休222日の軌跡。京大出たのに専門卒の嫁の尻の下。俺のスゴさはブログで出すぜ!男性育児、男性育休、家族の資産形成、育休中の勉強法、プログラミングについて書きます。

僕が育休取得を職場で公表するまでの全行程

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さてついに育休を取得することについて職場で公表しましたのでその事について書いていきたいと思います。

 

この記事を読んでわかること

この記事を読んでわかることは3つあります。

  • 育休を取得するか考えているとき、それをいつ上司に相談するのか
  • 育休を取ると決めたあと、職場のメンバーにそれをいつどう伝えていくのか
  • それぞれについて周りのメンバーがどのような反応を示したか

このことについて、私がどのように考え、どう行動したかが書いてあります。

また転勤ありの大企業にお勤めの方が前提にはなりますが、私なりのアドバイスも書かせて頂きます。

育休を取るか検討している段階の場合

まずはじめに育休を取るかどうか検討している段階の話です。
ちなみに私はいわゆる主任的なポジションで、上司も部下もいます。
上司から業務指示があり、僕が自分でやる分も含め振り分ける役割を持っています。

まず私の場合は直属の上司に、妻が妊娠したことを報告したのは6月頃。

妊娠の週数でいえばまだ2ヶ月ぐらいの時です。

一般的に言えば安定期にも入っていないし、これから妊娠継続しないケースもままある段階だと思いますが、ちょうどつわりが始まった頃であり、突発的に仕事を休むことがあったり、急遽早く帰らなければならないといった事態が十分にあり得ると考えたので、あらかじめその事についてきちんと伝えておこうと考えました。

私の仕事の場合は直属の上司を通じて業務の指示が来ますので、一旦直属の上司のみに報告しました。 

育休取得については、そもそも育休を取るということ自体をその時はまだほとんど検討すらしていない状況だったので、全く触れることもなかったです。

育休の可能性を伝えたのは妊娠5ヶ月ごろ

その後育休を取得するかもしれないことは妊娠も5ヶ月を超えて安定期に入った9月頃に同じ直属の上司に相談しました。

その時は僕も決定事項ではなかったのと、そもそも僕が育休をとると言った場合に上司がどのような反応するかもわからなかったので相談という形にしました。

その時の上司の反応は、

こういう時代だし積極的に摂るのがいいと思うよ。俺達もそれに向けてバックアップしていきたいと思うし奥さんとよく相談してね

という予想以上に好意的な反応でした。 

そしてその上司のさらにその上司(以下「大上司」と書きます)にも一報を入れておこうということになりました。

この大上司は、人事異動の調整役でもあるので同じく9月頃に相談をしました。

大体我が社の場合は、春の転勤に向けて下期ぐらいから人事異動の調整をし始めるだろうということが大きかったです。 

特に私の場合は来年の転勤も十分にあり得る立場だったので、どこまでそれが考慮されるかは分からなかったものの、そもそも育休を取得して不在期間ができること自体は、自分の組織への影響もあることなので早めに相談をしました。

人事絡みの上司への報告は難しい

おそらくほとんどの会社でこのような人事裁量権を持つ上司がいることと思います。

このような人事絡みの上司への報告は大体の場合相当気を使うものだと思います。 

当然ながら会社の人事計画を考えると早めに相談しておくに越したことはありません。

しかし一方で、上に書いたようなそもそも安定期すら迎えていないような状況であったり、自分の昇進や評価への影響をどう考えるかというのが一番難しい点だと思います。

自分もこの点については非常に悩みましたが、妻とも十分に相談した結果、昇進や評価は一旦横に置いて、来年は家族のために育児休業を取得するという結論に至りました。

もし今読んでいただいているあなたの会社が、どのような人事評価制度なのかがわからないので、この点については軽々しくアドバイスすることはできません。 

しかし一つアドバイスできるとすれば、まずは男性で育児休業を取得した場合に人事評価上の影響がないかを聞くこと、仮に影響があった場合に自分の中でどちらを優先したいのかを考えること、この2つについてはやることをお勧めします。

もちろん男性での育児休業取得が評価に直接影響を与える可能性があると名言する会社はなかなかないのではないかと推測します。

ただ、その人を評価しない理由なんていくらでもつけられるといえばつけられるものなので、その不安については解消できないかもしれません。

しかし直接会社側と対話を持てば、そのときの会話や反応などでこちらも何か察することがあるかもしれないですし、会社側が自分という人間をどう評価しているかも分かるかもしれません。

いずれにせよ、会社からの反応で完全にすっきりしないこともあると思います。

そのような場合に二つ目の、 仮に人事評価上の影響があった場合に自分は何を優先したいのかをきちんと決めておくことが重要だと考えているわけです。 

この2つの点をクリアにしておけば、まず気持ちがすっきりすると思います。

そして自分がいったい何を優先して過ごしていきたいのかがはっきりすれば、それ以降の決断はそんなに難しいものではなくなるはずです。
一番良くないのはなんとなく決断を保留してズルズルと時間が経ってしまうことだと思います。
どうしても気になる場合は、自分はやりませんでしたが、ひとまず「育休を取得するが、決定ではない」というスタンスを取るテクニックもあるかもしれません。

私のアドバイスが参考になるかは分かりませんが、このような考え方もあるんだと思っていただければ幸いです。

ちなみに僕の場合は、かえのきかない父親という役割を全うするための決断を、会社が否定するものではないし、それがあるからと言って僕という人間の評価を左右することもないと言ってもらえました。

僕はそう言ってもらえたのは嬉しかったし、 何より安心しました。

そしてこの会社に復帰した時にはまた恩返ししようという気持ちになりました。

育休決定後の部下への報告

さて次に育休を決定した場合にいつそれを周りのメンバーに伝えていくかという点についてです。

まず私の場合ですが私には直属の部下がおります。

この部下については上司に育休取得の可能性について伝えた、同じ9月のタイミングで育休を取得するかもしれないという可能性について伝えました。

僕の部下は全員独身の男性です。

また僕がいなくなることによって、業務上のしわ寄せを一番受けるメンバーでもあります。

仮に独身時代の僕が、その部下の立場だったとすると、結構嫌な気持ちになるのではないかと思いました。

独身時代の僕は育休自体がどのようなものか想像することも難しかったし、何よりこれ以上仕事がふってくるのがしんどいと思っただろうからです。

しかし実際は、すごく好意的な反応で、自分も同じような立場になったら育休を取りたいと思っていたんです、と言ってくれる人もいたり、仕事のことは気にせずしっかり家族のケアをして下さいと言ってくれたりでした。

これには僕も正直びっくりして、自分が逆の立場だったら同じように私て言えただろうかと思いました。

いずれにせよ僕も彼らのために最後まできっちりと働き、「飛ぶ鳥跡を濁さず」頑張りたいと思ったのでした。

育休取得の一般公開

さてその後、育休取得を正式に決定したのが11月のことでした。

育休に入るまで残り2ヶ月というタイミングです。

同じ課のメンバーには、課のメンバーが集まるミーティングの際に上司から伝えてもらいました。

部の全員のメンバーに改まって発表することはありませんでしたが、業務上1月以降の話になった時には、極力そのタイミングで自分がいなくなることについて言うようにしました。

その時の反応は、大体「いいね〜!」応援してくれます。
で、その次に「期間はどれくらいなの?」と聞かれ、「大体半年間です」と答えるといつもびっくりされていました。

やはり、育休を取るのは応援してくれるけど、半年取るというイメージを持ってる人は男性でも女性でも少ないんだなという印象を持ちました。

僕が考えるベストタイミング

さて、育休取得をメンバーに伝える時期については、 密接に業務が関わっているチームメンバーなどは仕事の引き継ぎのタイミングも考慮して伝えれば良いかと思います。

直接いなくなることの影響が少ないメンバーについては、好きなタイミングで言えばいいのではないでしょうか。

もし周りのメンバーから先に伝えておく場合の注意ですが、もし自分がまだ他の人には伝えてほしくないと思っている場合にはきちんとそれを伝えておいた方が良いと思います。

とにかく自分の中で情報解禁日をきちんと決め、それをあらかじめ知っているメンバーと共有することが余計なトラブルをなくすことにつながるかもしれません。

以上私の育休を職場で発表する時の話でした。

それでは。