GOTOキャンペーンのズレてしまった論点
GOTOキャンペーンが急遽内容変更をすることになりました。
具体的には
- 東京発着を対象外(都民締め出し)
- 若者、シニアの団体旅行禁止
ということになりそうです。
これについては最高値を更新し続ける1日あたりの感染者数を踏まえて専門家を交えて協議した結果ということみたいですが、世論の高まりも少なくない影響を与えたでしょう。
変更したらしたで「混乱がー」とかいう文句も出ていてなにがなんやら、という感じ。
さて、新型コロナ問題についてもいったん落ち着いていたこともあってか(特に地方)、コロナそのものの死者よりも経済的な困窮による生活苦や死人というのを守るべきではないかという論調が増えてきていました(僕は3月から言ってたけど)。
しかし東京を中心に感染が再拡大している状況からGOTOキャンペーンの是非に火が点きました。
これはあたかも『経済を守るかvs生命を守るか』という二択を迫るものになっていたように見えます。
しかし。
GOTOキャンペーンが経済を守る手段として十分なのか?
という点が僕は非常に気になりました。
調べてみたらGOTOキャンペーンの予算規模は1兆円らしい。
日本のGDP500兆のうち1兆円て経済にどれだけ寄与するのか?
正確な数値は知らないですが、相当厳しいのではないでしょうか。
つまり、日本国民が各地を動き回ってウィルスが拡散するリスクに対して、経済の持ち上げが見合っているのか?という論点が十分議論されていたのかという点です。
僕は1000円を取りに虎の穴に入るようなものに見えます。
つまり、『経済を守るかvs生命を守るか』という問い自体が既に間違えていたのではないかと。
やっぱりこの本読まないといけませんね(笑)。
変更後の内容は東京都民とシニアという巨大マーケットが除かれているわけですから、東京都民とシニアの税金を使って100円を取りに虎の穴に入るようなものとなりそうです。