【新型コロナ】感染者の爆発的拡大報道で注意すべきこと
またまた用事で妻の実家に3日間の帰省で帰ってきています。
帰省と言えば。
このブログの読者ならお気づきかと思いますが、テレビの話です。
僕はテレビを妻の実家でのみ見ます、検閲します。
あのクソメディアを。
スッキリ報道に思うこと
昨日は朝からスッキリがついていました。
スッキリでは近日東京都での感染者が激増しているということを小池都知事の会見とともに報道していました。
たぶん別番組ですが、同じ趣旨の画像があったので貼っておきます。
さて、このニュース。
どうでしょう。
僕はこのニュースを2つの観点で疑うべきだと思いました。
①感染者数
まず"感染者数"と書いていますが、感染"確認数"ですよね。
検査して発覚した数のことでしょ。
だったら色んな可能性ありますよね。
潜在的な感染者数が変わらなくても、検査数が急激に増加した、検査結果がまとめて出た、そんなことがあったら増える数字です。
そして検査をすればするほど偽陽性の数も増えます。
検査精度が低いことにより陽性じゃないのに陽性と出てしまう人のことです。
このあたりの背景がないとしたら、実際に感染者数が増えていることになりますが、大事なのはこういう可能性を疑ってみることです。
結果的には同じ結論かもしれませんが、プロセスが大事です!!
②感染拡大は想定外なのか
感染拡大していることは想定外なのでしょうか。
テレビでは大騒ぎしていましたが、以前に僕がブログでも紹介したこの画像。
このグラフからも明らかなように、日本政府が施してきた各種の対策は感染のピークを下げることであって、感染を根絶することではありません。
したがってどこかで急速に立ち上がるポイントがあることは想定されていたことです。
それが医療崩壊のキャパシティを超える可能性があるのかは検証すべきことではありますが、感染者が増えているからといってすぐ大騒ぎするのは考えものです。
医療崩壊させないこと、そして日本経済の停滞を最小限に留めることを日本政府は目指しています。
ですから、ここでパニックを起こして検査に駆け込んだり経済活動を過剰に抑制したりすることが一番悪です。
スッキリしか見ていないのですが、こういうことはきちんと伝えられているのでしょうか。
スッキリでは都内で買い占めが起きていることを報道し、空っぽになった商品棚をダラダラと流していました。
何が言いたいんでしょう?視聴者にどういう行動を期待しているのでしょう?
これを見たことにより行動に変化があるとしたら"自分も買い占めに行く"くらいしか思いつきません。
このあとに加藤浩次はこう言っていました。
"きちんと落ち着いて行動することが大事ですね"
いやいや、だったら報道の仕方を変えろよ。
と思いました。
このブログ、そして知識人(勝間和代、ホリエモンなど)が何度も言っているように「マスメディアは人々に正しい情報を伝えることを目的としているのではなく、視聴率の最大化を目的に、その手段として民衆の恐怖心や猜疑心を煽ることに専念している」とされていますが、やはりテレビを観るたびにこの想いが強くなります。
あいつらマジで「こうしたほうが人々が安心するんじゃないか」ではなく「こうしたほうが視聴率取れるんじゃね?」的なことしか考えてないんでしょうね。
今回の記事も僕が以前に紹介した厚生労働省の一次資料を見ておけば、パニック一直線ということは防げます。
加藤浩次のいう"落ち着いた行動"を取るための手段は"テレビを観るのを辞めて正しい情報を観ること"に尽きますね〜
そういえば早速スーパーマーケット協会からマスコミ煽り報道への苦情が。
メディアの皆さんから続々電話取材が来ています「食品の生産、物流は滞ってませんし、店が閉まるわけでもありません。営業は継続されます。店頭の欠品も徐々に回復します。慌てないでください。そしてメディアが煽るようなことは、どうぞお控えください」というようなお話しをしています。
— 全国スーパーマーケット協会 (@newsuper_jp) March 26, 2020
吉野家の値下げに見る不況の影
話はテレビからそれますが、ついでにこんなニュースも出ていました。
吉野家が値下げするらしいです。
こういうの見て"ありがたい〜助かる〜!"ときてはいけません。
不況というのはデフレ、つまり物価が下がることによって引き起こされます。
どういうことかというと、次のような因果関係があるからです。
モノが売れない→値下げする→業績が下がる→給料が下がる→モノがもっと売れない
こういう循環に陥るからですね。
これを俗に"デフレスパイラル"と呼びます。
現に2000年ごろに昔ハンバーガーが60円になったときはデフレ不況真っ只中でした。
今月始めの学校休校に伴う各種無償化はまだ企業のPRの意味もあってセーフだとは思いますが、今回の吉野家のように学校休校に伴う値下げを全体に拡大するという流れはやはりデフレ不況を予感させるものがあります。
ちなみにデフレの反対はインフレで、基本的には経済成長するときはインフレします。
これはこちらの記事に書いていますのでご覧ください。
新型コロナウィルスの感染は自然災害みたいなものですが、それによる過剰反応で経済が停滞し、自殺者が増え、コロナで直接死ぬ人よりも自殺で死ぬ人が多かったようなことは少しでも減らしていきたいですね。